ジェームズ・クリアー『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1の習慣』
hysysk.icon『時間術大全』に匹敵するビジネス寄りの邦題
原題は『Atomic Habits』
日々の習慣のわずかな変化が人生をまったくちがう目的地に導きかねない
1%よくなる選択をするか、1%悪くなる選択をするか
飛躍的進歩の瞬間は、それまでしてきたさまざな行動の結果
目標を忘れて仕組みに集中する
目標達成は生活を一時的に変えるにすぎない
永久に変えるためには仕組みレベルで問題を解決する必要がある
入力を直せば出力結果は自ずと直る
目標は達成して成功するか未達で失望するかの二者択一
幸福の意味を狭めて自分を心理的に閉じ込めてしまう
習慣がアイデンティティを形成する(逆もまた然り)
第一層は結果の変化
体重減少、本の出版、選手権優勝など
第二層はプロセスの変化
ジムで新しいルーティンを実行する、作業しやすいように机の上を片付ける
第三層はアイデンティティの変化
世界観、セルフイメージ、自分自身や他人への評価
何を達成したいかではなくどのような人になりたいか
禁煙中に煙草をすすめられたとき、「やめようとしているので」と断るか「私は煙草を吸わないので」と断るか
私はこれをしない人であるという認識
このリストにあるからしないのだという理由付け
目標は本を読むことでなく、読書家になること
アイデンティティのある側面を信じたら、その信念に合うように行動する
1ページ書くたびに作家になる、バイオリンの練習をするたびに音楽家になる、トレーニングをするたびにアスリートになる
実際にできるようになると信じられるようになってくる
小さな勝利で自分自身に証明する
習慣のせいで生活が退屈になる?
著者に言わせれば逆で、習慣を活かせないから自由がない
いつ運動したらいいか、些細なことでいつも決断を迫られていては自由のための時間が少なくなってしまう
きっかけ、欲求、反応、報酬のループ
悪い習慣を断ち切る場合もこれらが低下する仕組みを応用できる
習慣を始める方法
2週間で運動習慣を身につける実験
1. 運動の記録だけ
2. 運動の記録と効果についての資料を読んだり研究者の説明を受ける
3. 上に加えていつどこで運動するかの計画を立てる
1と2のグループで少なくとも1回運動したのは35〜38%に対し、3のグループは91%
モチベーションは影響しなかった
実行意図が目標達成に効果的
足りないのはモチベーションではなく明確さ
やる気に関係なく計画に従う
わたしは<いつ><どこで><なにを>する、という文を完成させる
ディドロ効果
新しいものを手に入れると、それに付随して次のものが欲しくなる
次に何をするかは、やり終えたことに基づいて決める